かすてらすねお。(hateblo)

見聞録的ななにか。

ドラえもんの誕生日は初めから2112年です。

先日9月3日は、国民的キャラクター・ドラえもんの誕生日です。
きっとあなたもTwitterや各ウェブ記事などで知ったかもしれません。
そして、午前9:10にこのようなTwitterでこのようなつぶやきがありました。


翌日9月4日16:00現在は公式RT:8781、お気に入り:1001となかなかバズってます。
しかしボクは「もともと2012年」だったというこの説に疑問を抱きました。
そこで、ドラえもんの生年月日を「2112年」とする記述を探すことにしました。
また、2112年ということは「22世紀」という記述でもいいわけです。

まずは原作が掲載されている単行本。
小学館の「てんとう虫コミックス」の「ドラえもん」第1巻から第45巻を指します。

 第1巻『ドラえもんの大予言』p.21の1コマ目で、ドラえもんが大きなマジックハンドを動かしながら「二十二世紀のマジックハンド。」と喋ります。ちなみにこの作品の初出は1970年小学四年生2月号です[*1]。これは第一作とされる「未来の国からはるばると」が掲載された翌月の作品です。つまり、ドラえもんの持っているひみつ道具は、連載当初の時点ですでに「22世紀」のものだとわかります。

 また、1998年9月3日発行の『ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑 2』では、p.148のドラえもんの諸説ある設定についての特集と並んで、映画「2112年ドラえもん誕生」公開後、1995年7月に出た「てんとう虫コミックスアニメ版・映画2112年ドラえもん誕生」巻末にて、藤子・F・不二雄先生本人が残したメッセージを紹介しています。以下、そのまま引用です。



「「ドラえもん」は昭和45年新年号からの連載開始です。かなりあわただしいスタートでした。ほとんど構想もまとまらないうちに締切りとなり、後のことは後のこととしてとりあえず第一回をわたしました。その後の展開もかなり行き当たりばったり、二十六年たってかえりみれば、あちこちほころびだらけです。反省!

 ドラえもんのしっぽがスイッチだったことがあります。引っぱればパチっと姿が消える。また引っぱると現れる。これは便利だと一話書いてみたのですが、便利すぎてもまずかった。主人公がピンチになるたびにしっぽを引っぱって消えるんじゃ面白くもなんともない。この設定はなかったことにしました。

 ガチャコというあひる型ロボットを出したことがあります。ライバルがいたほうが良かろうという軽い思い付きでした。ちっとも良くなかった。焦点が分裂して全く違った性格の漫画になってしまうのです。ガチャコはいなかったことになりました。

 連載開始とほとんど同時に「ドラえもん五十の秘密」などという企画ページがのるようになりました。ドラえもんは何のために未来からやってきたの?とか、しずちゃんが好きなものは?とか。本に載ったことだけではすぐに種切れです。新しくいろいろ考えねばなりません。ドラえもんの誕生日は?2112年9月3日。身長体重は?129・3。どっちも。座高は?短足だから100センチ…。

 僕は忙しかったのです。そう秘密作りばかりもやっていられない。アシスタントのKくんにもかなり手伝ってもらいました。ネコ型だったのに耳をネズミにかじられた、というのは僕が決めたこと。黄色だったのがその時青くなったというのはKくんの思い付き。作者の僕があとから知って驚いた秘密もずいぶんあります。

 それやこれや、混乱している情報を整理する意味でこのアニメを作りました。もう二度と変えませんから信じてくださいね。

 一九九五年六月二九日

 藤子・F・不二雄



このメッセージより、藤子・F・不二雄先生が連載当初からドラえもんの誕生日を2112年9月3日と考えていた、としてもよいのではないでしょうか。

 またもうひとつ決定的な証拠として挙げられるのは、実質的な第一作目「未来の国からはるばると」のp.10、2コマ目のドラえもんの発言で、「セワシくんはのび太くんのまごのまごなんだ。」と言っています。のび太は25歳時点で既婚なので、「まごのまご」は約100年後以降の未来に存在しなければおかしいことになりますね。

 以上のことから、ドラえもんの生年月日は「初めから2112年9月3日だった」と考えるのが適切かと思われます。

以上、熱心なドラえもんマニアから。読んで下さった読者の方に感謝。

 

参考リンク
[*1] http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/6159/d-1.html