かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

情報には水深がある。

情報には水深がある。

たとえばさっき貴方がすれ違った女性はいくつだろうか。

貴方は外見から想像するかもしれない。

もちろんそれは想像だし、実年齢と違うことはよくある。

しかし、女性の外見から発された「年齢」という情報が、

貴方に届いたことには間違いない。

(水中から浮かび上がって来るようなイメージ)

女性の外見が発する「年齢」情報の水深は浅い。

しかし正確な年齢を知るためにはもっと彼女に近づいて、

もっと深い情報を見つけなければならない。

彼女の声、におい、口調、話題など、観察する材料はいくつかある。

そんなことをせずに、直接尋ねれば解決するのではないか?

いや、鯖を読むことだってありうる。

 

正確な情報はかく遠い位置に在り、深い位置に沈む。

どんな深さにある情報でも潜って取ってくることのできる人は、

いわゆる「情報強者」なのかもしれないし、単純にアタマがいい。アタマの人。

(言葉だけに反応して怒るタイプの人は、上述の意味でカナヅチだと思う。)

 

これは何に応用できそうか?

Webは「情報の空間」を疑似体験できる。

検索、リンク、ページの遷移、

「ネットサーフィン」という形容やページを「進む」「戻る」という表現は、

3次元に生きる私たちにとてもしっくりくるし、空間的に把握できるページは

ウェブデザインとして優れていると思う。

もしも、コンテンツのメタ情報に正確に水深をつけることができれば、

検索エンジンは水深を解釈して、より私たちの3Dな想像に近い結果を返してくれる。

文字だけを解析して検索する時代はそろそろ終わってもいいんじゃない?