かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

初心者への説明を概念で済ませるのはマジで止めた方がいい。

し、それは人生120%ぐらい損している。

 

技術者「RailsのModel,View,ControllerはMVCパターンというもので作られているんですよ!」

初心者「へーそうなんだー!」

ここで納得する理由って、ただ単に概念が適用できた事に対する悦びだけであって、それ以上何かが理解できたわけでもなんでもないし、理解できたと勘違いしそう。

じゃあ、概念というものが本当に無意味なものかといったら、そうでもないんじゃないかと思う。なぜなら無意味であれば「概念」という概念は既に消え去っているはずだからだ。

上の例では、RailsというWebアプリ開発フレームワークの内部構造を「MVCパターン」という言葉で説明しようとしているけれど、そもそも具体的なものを抽象的な概念で説明しようとするのが間違いなんじゃないか?

そんな説明で相手にRailsについて深い洞察を与えられるとは思えないし、与えたとしてもその気にさせた、程度じゃないのか?

ボクがこの例で説明をするならば、「MVCパターン」という言葉は前置き程度に出しておいて、別の「MVCパターン」が適用されうるであろう具体例を挙げて説明をする。具体例の挙げ方は、相手の知識レベルを鑑みる。

では、具体例を伴う説明が要らない時というのは、相手が”概念”について十分な具体的知識を備えている時である。即ち、上の例は初心者に相応しくない説明といえる。

 

(蛇足)「概念」による学習阻害

学習上の内容理解の過程を「要するにあれのことだよね」みたいに「概念知ってるなら飛ばしていいでしょ」のノリで済ませるのは本当によくない。実証したことも、実証例を知っているわけでもないけれど、これだけは切に思う。