かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

記述における観点f(x)

現実と記述の間の類推

 現実Aを記述A'によって切り取るとき、その作業が得意な人なら限りなく A ≒ A’ だけど A = A' とはならない。A' は 現実Aを記述者の観点f(x)を通しているからだ。むしろ、f(x)がしっかりとしていればしているほど、記述A'から現実Aを類推するのが楽になる。つまり、逆関数 f^-1(A') = A が使えるのだ。

観点モデルf(x) 

 読みやすい文章を書く人の観点f(x)は、集合でいう全射か単射か全単射のいずれかのようなシステマチックな構造を持っている、そんな傾向がある。文章の下手な人は、あまりに網羅的、俯瞰的になろうとするあまりにf(x)がよく分からなくなる傾向がある。論理の整合性の破綻とは、f(x)が関数として危うかった印だと考えられる。人が文章を読むときには、記述者の観点f(x)のモデルを頭に浮かべるのかもしれない。