かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

「ABloCreation」最終発表会の感想

 

先日の2/24(日)、「AbloCreation」というイベントの最終発表会を見てきました。

公式サイト

「ABloCreation」とは…… A BloCreation 君の手がアニメを積み上げる

A BloCreationは浜松でのメディアコンテンツ産業 を視野に、次世代のアニメーションプロデューサーとなる人材を育成することを目的とした公開ワークショップイベントです。

ニュース

浜松からアニメ発信 2月24日(RBB TODAY) - Yahoo!ニュース

概要

 このイベントは昨年の11月から始まり、アニメの企画の立案と具体化させるため方法を学ぶためのワークショップが数回行われました。最終発表会では3人の受講生がそれぞれの立案したアニメ企画をプレゼンテーションし、ワークショップを担当したプロダクションI.Gの平沢直さん(『輪廻のラグランジェ』など)やDLEの原田拓朗さん(『パンパカパンツ』、『秘密結社鷹の爪』など)など実際の現場で働くプロが評価する、という形式でした。

 今回受講生が企画するアニメは、地元・浜松を題材にすることが条件でした。アニメによる町おこしや聖地巡礼など、地方とアニメーションの関わり方がこのイベントの大きなテーマのひとつになっていたからです。

感想

 主にふたつ。

 ひとつ、企画としてのレベルや具体性がかなり高くて驚きました。受講生はワークショップを参考にして実際に企画書を書き、アニメの概要、制作体制、プロモーション方法、スケジュール、予算などを細かく丁寧に考えてきたようです。なので、「これは実現出来るんじゃないか!?」と思わせられましたし、受講生にとって良い実践の場になったんじゃないかなと思いました。企画されたアニメ概要にもそれぞれ魅力を感じました。

 ふたつ、プロから意見・アドバイスを直にもらえるのは貴重でとても羨ましく思いました。先に書いたアニメの企画の現場に携わる平沢さんや原田さん、また教育者の立場として専修大学ネットワーク情報学部でアニメ企画の講義を行なっている福冨忠和教授、静岡大学情報学部でメディア・ジャーナリズムの教鞭をとる赤尾晃一准教授の4人が企画の講評をしました。それぞれの立場・視点から企画の本質的な弱点に突っ込んで、より良い企画のヒントを受講生に与えまくっていたと思います。

 また、40人の観客のいる会場で約15分間プレゼンテーションを行った3人の受講生のみなさん、本当にお疲れ様でした。大人数の人々を前に話すのは簡単なようでとても大変だと思います。それから、企画に携わったスタッフの方々もお疲れ様でした。ここまで素晴らしい発表会を実現できたのはスタッフさん達の力があってこそだと思います。

 以上。