かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

飲食店選択の意思決定論

意思決定のための情報

飲食店選択の意思決定に必要な情報は基礎情報副次情報固有情報の三つに集約される。

基礎情報

基礎情報とは明示された公式情報を指す。たとえば、店名、住所、連絡先、大まかなジャンルなど。

例:さわやか浜松和合店 … 静岡県浜松市中区和合町193-14、053-471-6711、ハンバーグとステーキ、げんこつハンバーグは924円、おにぎりハンバーグは819円

副次情報

副次情報とは基礎情報を加工して得られる情報を指す。たとえば、メニューの中で最低価格の主食とおかずで一番コストパフォーマンスの良いメニューを調べれば、それは基礎情報を組み合わせて割り出した副次情報と言える。

例:ピッツァなお … 一番安いピッツァはマルゲリータ500円。2013年5月現在50円引きセールのため450円。ドレッシング付きのカップサラダが100円。少し高いが味と栄養バランスの良いメニューの組み合わせ。

固有情報

固有情報とはその飲食店独自の要素や、基礎情報と副次情報を飲食店同士で比較して取り出される有意な情報を指す。そのため、基礎情報や副次情報に対して優越して意思決定に有効にはたらく場合もある。

例:キャッツカフェ … 時間無制限で前菜付きでパフェが食べ放題プランでクーポンを使うと1000円になる店は、浜松においてキャッツカフェの他に見かけない。
例:住吉のカレー屋のニルヴァーナ … 無限にナンを召喚できるのは現時点でここしか知らない。
例:お好み焼き屋のぬのはし … かき氷が一年中食べられ、圧倒的なボリューム感からこの店の名物になっている。

いわゆる「口コミ」では重要な要素と考えられる。

飲食店の情報検索アプリを想定すると

おそらく、飲食店検索アプリのユーザがこれら三種類の情報の区別を意識している事はほとんどないでしょう。かといって、説明を入れるのもクドくてユーザも辟易しそうなので、それとなく情報の区分をデザイン面やデータの関連付け方によって行えば、ユーザは無意識のうちに上手に意思決定できるのではないでしょうか。実は人間って上手な意思決定のやり方を無意識に分かっていて、状況によって思い出されるのではないか、というのがボクの仮説です。すんごくアナログですよね、わかってます。でもやってみたいんです。