かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

2016-10-22(土)――なぜ川尻浩作は主人公顔か――

朝から夕方前までアルバイト。起きたのが出勤30分前で,2分遅刻。1週間以上ぶりの出勤だったけど作業に支障は無く,お店も落ち着いていたので無理なく働けた。ただ,明らかに寝不足であり,休憩でも初めてうたた寝をした。明日も同じ時間帯の出勤なので今晩は長めに寝たい。

仕事が終わった後に空が明るいと,まだ今日は何かやれそうだという気持ちにはなるけど,夕飯時に近いし大学に行きにくく感じる。睡眠不足のこともあるので,今日は家で遊んで休む日にした。

夕飯は白米に餃子ともやしの炒め物,キャベツの浅漬け,キュウリとトマトだった。

 アニメを見ながら艦これデイリー任務を消化していたら,各資源が初めて10万を超えた。燃料に比重を置いて遠征するのが良いようだ。寝る前は9-21-38,起きている時は5-21-28で回している。ひたすら4-3を2回と4-2を1回を1セットでなんべんも回していて,今日の現時点の収支は燃料が3651(+7201 -3550),弾薬が218(+3960 -3742)になった。弾薬が大きく減っているように見えて,実際は遠征とのバランスが取れているのだと思う。むしろ,燃料が補給に加えて入渠でも必要なのでこちらを間に合わせる必要がある。実際,2-21-37で回していた時は燃料がマイナス収支になることがしばしばあって気分が悪かった。

 

ステラのまほう』#2「たのしい創作」を見た。ファミレスで関あやめ(CV:小澤亜李)が騒ぐシーンで,関が普通に喋っている時の声量と,興奮した時の声量が,耳で聞いている分にはそんなに変わらない気がする。いや,普通のしゃべり声がすでに騒がしい人はいると思うけど,相対的な差が無いものだから,関が従業員の藤川歌夜(CV:悠木碧)に注意を受ける前後を聴き比べても遠慮があまり感じられなかった。大声はノイズが入りやすいのでなるべく絞りたくなるのは分かるけど,見えるものだけが全てではなく,音量調整も演出の内に入るのではないかと思う。ただし,関は二度目の注意で追い出されたので,本当に配慮が頭から抜けていた可能性は否定できないっちゃできないのだけどね。

本田珠輝(CV:長縄まりあ)の渋い画風を見ながら思ったのは,絵描きというのは上達していくうちにその人なりの画風を獲得していくし,それが見る側の選り好みの対象にもなったりすると思うのだけど,本田珠輝の画風はいかに習得されたのだろう。

創作と個性に関する議論ではよく知られているように*1,個性は模倣から出発するのであり,絵を描く際にも何らかの別の絵柄を意識しているはずだ。また,画風とは,絵を描く練習を重ねることによって落ち着くパターンの収束点であることには間違いない。本田珠輝の画風が自分の興味を引くのは,本田珠輝が画風を獲得するまでの模倣の経験に想像を掻き立てられるからだろう。

あらゆる小説は模倣である。 (幻冬舎新書)

あらゆる小説は模倣である。 (幻冬舎新書)

 

  

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』#30「吉良吉影は猫が好き」を観た。回を重ねながら新OP(『Great days』(作詞:エンドケイプ,作・編曲:菅野祐吾,歌:青木カレンハセガワダイスケ))を何度も見ているうちに,段々と川尻浩作(CV:森川智之)の顔がジョナサン・ジョースター的というか,主人公顔に見えてきた。こいつ敵じゃなくね? という錯覚がすごい。

自分は登場人物達に設定を持たせた結果として相対的に悪が決定されているのが第四部だと思うので,あの世界に絶対悪的な存在を感じないんだよね。東方仗助(CV:小野友樹)は親父の仇を動機として悪を判断するし,吉良吉影は平穏な生活の獲得を動機として悪を判断する。そこにある絶対的悪とは,個々人のなかに見出されているに過ぎないのだ。第四部とは,そのような絶対的悪の主観性の力学が登場人物たちに働き合いながら,吉良吉影こそが絶対的悪であるという客観を共有していくプロセスを描いた物語である。

重要なのは,吉良吉影が絶対的悪であるという結論は物語にとって規定事項ではなくプロセスにすぎない。東方定助や虹村億泰(CV:高木渉)らが絶対的悪となる可能性はプロセス論を採用すれば否定できない。すると,東方仗助や虹村億泰らが不良ファッションであれ,川尻浩作が主人公マスクであれ,読者はプロセスの行方を見守るしかなくない以上,登場人物達の服装や外見は彼らが絶対的悪であるかどうかを決定しないし,そうした彼らの奇抜さはいつ間にか読者に了解されてしまうどころか,魅力へとすり替わってしまうのだ。

 

ろんぐらいだぁす!』#1「小さな奇跡」#2「海沿いサイクリング」を観た。そして1話を観終わって思いついたのがこうだ。

 

大学生になった平沢唯

「澪ちゃん、私折り畳み自転車に乗りたい!」

 

10年前だったら絶対こういうタイトルでSSスレが立ったと思う。別に似ているから悪いとは言わない。むしろ,このプロットでやり通せるものならやり通してみろ! と思ってる。

このアニメの楽しみ方は,適当な作画とCGで画面が構成されていくなかで突如として出現する,異様に緻密でリアルな自転車のメカニックのカットとSEに,くしゃみのような感覚を覚えながら笑うことではないか。 今のところ発見できる娯楽はそのへんだろうか。

そしてED曲『ハッピーアイスクリーム!』の作詞・作曲は影山ヒロノブ氏。なにやってんすかこんなところで。シークバーを飛ばすのが申し訳なくなるじゃないか。調べると影山氏は自転車がお好きらしい。

 

灼熱の卓球娘』#1「…ドキドキするっ!」を観た。今期の作品では最高に第1話の出来が良いと思う。実は『ピンポン』(2014年,監督:湯浅政明)のこと面白くないって思ってましたってぶっちゃけるくらい面白い。百合要素がマイ評価を更に底上げしてくる。いいぞもっとやれ。百合…。

 

これ書くのに1時間半くらい掛けてた。もっと長く寝たかったけど,日記を書かなければどうせまた起き上がって書き上げるだろうから,仕方なく書いた。今日は4時間半は寝たいなぁ。

 

2016-10-22(土)おわり。

*1:たとえば清水良典『あらゆる小説は模倣である』(2012,幻冬舎)に詳しい。