かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

2016年6月24日

大学の中庭でカンパ運営方式のカフェを開いた。2種類の豆400gで少し余って収支はトントン。先月ほどコーヒーの数は出なかったがそこそこ人が来た。立ち上がりが若干遅れて、スタッフも動き方を迷っていた様子だったので、号令を掛けてもよかったと反省してる。

 

4コマは院のメディア・スタディーズだった。大手4紙のオバマ広島訪問報道を分析後、訪問の支持派・不支持派に分かれたグループを作って、新聞を模したリーフレットを英語で作成してお互いに読み合った。それは不可避的に大手紙(mainstream media)を意識したオルタナティブメディア(alternative media)となることを、パラグラフ構造や文中の主格表現("we", "us")から理解した。

 

オルタナティブメディアとは、Key Concepts in Journalism Studies,Bob Franklin et. al. Sage, 2005, p14から意訳すると、「多くのものを含む一般的なタームであり、主流な企業的性格を持つメディア団体ではなく個々人あるいは小組織によって民主的に生産・流通される、多様な形態を取ったニュース、情報一般の出版を指して用いられる。概して非営利で、例えば共同体や下位文化・政治といった思想や問題意識、無視・周縁化、あるいは制度化されたメインストリームメディアのニュースから抑圧されたされた視点が得られる、特定の関心集団を表現するものです。」

 

同書で挙げられていた例としては、フェミニストやゲイ権利活動家のパイオニア的な雑誌、パンクロック雑誌、草の根サッカー雑誌などがある。次週の課題は、自分の考えるオルタナティブメディアを見つけてくること。

 

5コマは1年生の講義に潜ってパクリの是非を問うシンポジウムに参加した。音楽がテーマということで、創作者の立場から意見を述べた。やっぱり自分は脱力して喋るのが得意だと思った。全体としてはパクリをダメとは言い切れないという意見が優勢だった。括弧付きの女子からの意見が自主的には出てこなかったことが気になった。

 

放課後は教員・後輩とシンポジウムの延長戦で議論を続けて雑談しつつ、EUのイギリス離脱の話もしつつ、そのまま一緒に外食に出て大学に戻り、帰宅した。