きっかけ
浜松のエンジニアコミュニティで知り合いの中西さんの Facebook のポストを見た。
Peatix: https://hamamatsu100ninvol14.peatix.com/
「浜松市100人カイギ」というイベントがあることは知らなかった。
普段話さない誰かの話を聞く場を作りたいというコンセプトらしい。
ちょうど、最近私が遊びでやっている社内のカフェ活動でやりたいことに似ていた。
私なりの理解では、公共圏の創出、異質な他者と出会う場を作る活動だ。
それに、中西さんとも久しくお顔を合わせていなかった。
社内 Slack にイベントのことをポストしたが、リアクション皆無で寂しかった。
誰が華金に金払って人の話聞きたがるか、というのはそうかもしれない。
自分で誰か人を誘うのが苦手なので仕方ない。
そこに、ある先輩が一緒に行こうと声を掛けてくださった。嬉しい。
吹野さん
新卒時代のエピソードが強烈だった。
会社を定時で上がったら上司公認で別の会社に行ってそこの社長に教育してもらった……?
対人の教育ほど高いものはない。今一人で勉強しているとよく思う。
あとは、「品質に対するモラル」という言葉が印象に残っている。
良いものを作ろうというマインドは、作ったものが本人の印象を決定するという側面もあるからだろう。
参加しているプログラミングの勉強会では「属人性のあるコードはよくない」とよく話題になるが、良く言うならば本人の創意工夫の表れとも言える。
中西さん
中西さんの活動はネット越しにずっと見ていた。
ちょうど就職したころで、シビックテック活動に参加してみたかったが、仕事でいっぱいいっぱいだったのもあり、もどかしい気持ちを抱えていたのを覚えている。
今考えれば、思い切って参加すればよかったんだ。寂しい。
話は逸れたけど、オープンデータ活用の地図アプリはグラフィカルで面白い。
福祉に助けられたので公共の役に立つものづくりをしようという動機を聞いて、私も自分の技術で作ったものとか、それを使ってやってみたいことを頭の中で考えていた。
島尾さん
人とつながることが重要だという問題意識がほぼ私と一緒でびっくりした。
そんな人が本当にいて、公にそういう問題意識を口にするとは思わなかったからだ。
このイベント自体もそうだが。
VRを使って認知症の人の見ている世界を知るというのは面白いと思った。
ちょうど静岡新聞社が、袴田巌さんの過酷な取り調べの様子を疑似体験できるVRアプリをリリースしたところだ。
柘植さん
Real Sound Viewing・Distance Viewing というプロジェクトで「ライブの真空パック」をやっている人。
最近はLUNA SEAが公式アンバサダーになった話をNHKが朝の番組で取り上げて、私はそれで知った。
この内容だと、会場人でいっぱいになるんじゃないかと心配したけど、全然そんなことはなかった。
ライブ情報をオーディオとして扱うGPAP規格の話はすごいアイデアだと思ったし、無形文化遺産として演奏を保存しようという取り組みもすごい。
その他の感想
他人の人生の話を聞きながら、私の人生がどういうものだったかずっと頭の中で巡らせていた。
生き方とその動機が全く違うので、仮にそれを話す場があったとして、これでは何も伝わらないのではないかと思った。
ただ、あくまで(異質な)他者と出会うというコンセプトを思い出せば、それは問題ないかもしれない。
会社のカフェ活動に関しては、もう少し踏み込んで相手のことを知ったり、自分のことを話したりしても良いのかもしれないと思った。
そこで私に課題があるとすると、自分から他人に働きかけようとしないところだろう。
だって、一般的に言ってそんな人はウザいんじゃなかろうか?
カフェのような場と仕掛けを作ろうとしているのは、ちょっとでも他人と関わるハードルを下げるためだ。