かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

「その場限り思考」

その場限りの思考は習慣付けられることで意味が生まれる。思考した内容よりも思考のために頭を使った事実が重要だと思う。ナンバープレートの数字から四則計算で10を作ったり、ガチャピンは何人の中の人で運用されているか考えたり、駅のタイルを一筆書きで踏み尽くす経路を、実際に踏むのではなく踏めないパターンについて考えたり、個々の問題は突き詰めてもしょうがない問題だったりするけれど、少なくとも頭は常に思考のために準備するようになる。問題処理のための初期化、スタートアップが速い。問題の種類の判断とそれに応じた問題解決の手続きの選択も速い。

そう思うだけに、いま、その場限りの思考をいつからか放棄するようになった事をとても後悔している。ボクは意識が高いだけだったと思う。問題はよく認識できていたけれど、その実際の具体的な解決手続きが思うようにできなくなっていたし、あぁこれがいわゆる頭でっかちなんだな、とつくづく感じた。