かすてらすねお。

見聞録的ななにか。

完璧に書くために

一週間経っても某所で発表するスライドが半分も完成しないしやばい。

 作曲は基本フレーズ、クラシックで言うところの主題が固まっていても、変形してすぐ出来上がりというわけにはいかない。3秒も流れない1小節を何度も修整して長くて30分悩んで疲れて休憩して2時間くらいでようやく納得行くようになる。ただ、マクロ的に悪目立ちする小節になると今度は曲全体にリセットをかける。ふざけんなー!って気分になる。

大抵の「完璧主義」って、例えば「完璧物事が揃わないと手がつけられない」といったパターンだったり、あるいは「物事完璧にできなくなったらその物事に興味がなくなる」ってパターンがあったりする。

認知療法の是非はともかく、これは完璧主義な自分にとっては全く同意できる。

ちょっと恐ろしいことに気がついた。「完璧主義」の自分は、完璧主義であるが故に永久に作業を完遂できていない。つまり、完璧主義には2種類あって、マジでなんでも完璧にこなすタイプと、真逆で何もこなせないタイプがある。ボクは後者だし、前者に失礼の無いように「完璧主義癖」と区別した方がいいかもしれない。

 

 ところで、最近こういう思いつくままに書くブログを続けている。以前はこうはいかなかった。段落構成や言葉選びが完璧で、何より読まれることを意識して書いていた。今は真逆でそんなんくそくらえで、そこで提示される筆者像がまるで自分と一致しないような文章は書く価値がない、少なくとも自分の書きたいように書けるブログにおいては。価値観の軸が自分にあるかぎり、完璧主義に振り回されなくて済むから。

でも、世の中には自分が書きたいことと世の中が求めている書かれたものを一致させて書ける人が実在するっぽい。ベストセラーがんがん飛ばす人って、そういう文才があるんだと思う。読書をしている人は、「自分の言ってること分かるよね?」っていうのを、同じアンテナを持つ他人にも共感させられるような文章を読んだ経験あると思うんだけど、ほんとそれ。

ボクはそこに到達できそうにないけど、わずかでも漸近できればなぁとも思うので、自分の書きたいことをそのまま書く訓練としてブログを書いている。誰かが読んでくれるブログはまだ書けそうにないけど。