金曜ロードショーで『カメ止め』が放映されました。
以前SNS上に感想を書いていたのを思い出したのでそのままブログにも載せます。これは2018年10月に『カメ止め』を浜松で観た後にFacebookで投稿した文章の転載です。
(転載本文)
『カメラを止めるな!』観ました。シネマイーラでの上映は今月一杯なので浜松の皆さんは是非観に行きましょう。
『カメラを止めるな!』の感想を言えないのは『カメ止め』の内容というより作品構成がネタバレ要素で、内容の面白さが構成に依存しているからですね。個別のシーン単体では面白さを説明したことにはならない。どう足掻いてもネタバレになる。ゆえに、作品構成自体がどうだったのかも口に出来ない。
そして、この性質は映画館で観ることと連動してる。しかし、なぜ映画館でないといけないのかも説明出来ない。それは、レンタルビデオとの対比で語られるような映画館との良さなどとは全く関係がない。「とりあえず観にいけ」としか言えない。上映中の今観ないと意味がないとしか。
この作品は映像作品というよりも、映像体験作品だと思う。映像作品ならVHS借りればよろしい。でもVHSに体験は複製・再現できない。地上波で放映したら一気に価値の下がる映像体験作品。それが『カメ止め』です。
カメ止めと似た理由で『ジョジョ』もシリーズによっては感想や批評を書くのに気を遣います。作品を語りたくなる前に未読の人の読書体験を守りたいです。これも一種のアウラってやつでしょうか。
(ここまで)
そしてこれは同年11月にTwitterに投稿した内容です。
アウラという言葉が見えて『カメ止め』を思い出した。コピーやネタバレでアウラが喪失しやすい社会で一回性の体験(アウラ)は可能かという問いに「体験」というレベルで可能という解を提示したのが『カメ止め』だと思う。https://t.co/bp5Y8NseIahttps://t.co/zthRxkAEJQhttps://t.co/Vbqj6bOD6f
— すねお🏡 (@suneo3476Doc) November 15, 2018
そんなわけで映画館の可能性を感じることのできた映画でした。